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007 maco marets

maco marets

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Music Sneak (riricoro)


 riricoro(左),macomarets(右)

riricoro(左),macomarets(右)

今回Music Sneak初となる、セッション動画アーカイブを行った。

大学の先輩後輩でもあるriricoroとmaco marets。”音楽でなんか一緒にやりたいね”、そんな一言から生まれた今回の企画。そんなポジティブなコミュニケーションと能動性で体言されたものであることは、二人の音とリズムが証明している。曲”under the bed”の新しいカタチがここにはある。

 

#maco maretsに訊く、あれこれの音楽観。

今回、maco marets初の動画アーカイブでしたがどうでしたか?

撮られることに慣れていないですね…(笑)ライブだとその場で見てくれている人がいるだけで完結するけど、Youtube等の動画は”残るもの”という意識が強かったです。

一方で、露出していくってことも大事だなと思いましたし、いい機会でした。今回のMusic Sneakの動画は、シンプルな感じで僕としても余計な情報がなくて、良いのかなと思います。

 

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今後チャレンジしたいMusic Videoとは?

今回のはいわゆるMusic Videoじゃないので、いわゆる”MV”づくりにチャレンジしてみたいです。

曲の世界観や情景を表現して、自分が出ない形で映像を作ってみたいです。

 

自分が出演しない映像を作りたいのはなぜですか?

アーティストって、俺が俺がってところがあると思うんですけど…
自分という、”人”が出なくても、音楽や、曲が第一で聞いてもらうことが大事なのかなと思います。

あと、必ずしも表に出る必要ってないんじゃないのかなって思いました。変なノイズ(僕がどういう容姿で、どういう人間なのかということ)抜きで聞いてもらえた方が嬉しいかなって、なんとなく思います。
 

"ノイズ"って具体的にはどういう時に感じますか?

例えば、僕はあんまり人の曲を聴く時、アーティストのバイオグラフィとかに興味がないというか、そういうものを見ないんですけど。

人の曲を聴く時も”曲”が好きというか、音楽そのものを聴こうとしています。

最近は、自分のバイオグラフィとかも、もっと省略してもいいかなって思っていて、音楽の中に、ちゃんと感じてもらえるものがあれば、コンテクストはいらないと思っています。あってしかるべきっていう気持ちもあるんですけど、パーソナルなことがあんまり表になるのもどうなのかなと思います。多分、本当は恥ずかしい気持ちもあって、自分を晒すのに割と抵抗があると思います。

Kid Freshinoさんとかは、SNS上に居なくても、楽曲が良くていろんな人に聴かれている。ネットで余計な事を喋ってなくても、人気があるのは本物だと思います。

 

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最初の音楽の”原経験”は何ですか?

幼稚園の年長くらいから、小学4年生までピアノをちょっと習ってたんです。

その時ずっとピアノが嫌いで、ずっとイヤイヤやっていて、結局最後やめてしまったんです。

最近になって、もっとちゃんとピアノをやっておけばよかったなと思います。

 

なんで嫌いだったんですか?

先生が怖かったです。(笑) ピアノがというか、”習う”のが嫌だったというか。

 

その時得た経験と、今の音楽との繋がりはあると思いますか?

楽譜が読めるくらいで…(笑)、直接繋がっているという感覚はないです。

ただ、ピアノを習ったことで、多少は音楽の素養に触れたので、何かの今の自分の音楽の基礎中の”基礎”を身につけたと思います。そういう意味では、少しは繋がっているのではないかと思います。例えば、楽譜が読めるとか、本当に一番下のレイヤーみたいなところは身についたんだと思います。

そのあと、中学と高校時代では、吹奏楽部でサックスを吹いていたので、”音楽が好き”というところはずっと変わっていないです。ピアノがそういうきっかけをくれたんだと思います。

 

ラップを始めたのは、いつですか?

多分高1か高2の時に、本当に”遊び感覚”で初めてラップをし始めました。仲が良かったクラスの友達で、兄がラッパーの人がいて、あと僕の親戚もラッパーだったことがきっかけですね。

そういう縁もあって、お互いにちょっとラップとか聞いてたりして、最初は単純に誰がヤバイとか、話したりするだけだったんですけど、次第に自分達でやってみたら楽しくね、みたいな感じになって。

ちょうどその時、KREVAとか流行ってた時期で、結構聴いてました。KREVAのシングルCDに入っているインスト(オケ版)に、ラップをのせてみたりして、iPhoneのボイスメモで録音したりしてました。録音をYoutubeにアップしたり、自分たちでその録音を聴いたりして、遊び感覚で楽しんでいました。

 

当時と今で、自分にとっての”ラップ”ってどう変わりましたか?

当時は、”遊び”という感じでした。一方で、今は”人に聴いてもらうもの”という感覚に変わりましたね。というかもっと聴いていてもらいたいから、作りたいというか。作る以上は、自分だけじゃなくて、聴く人にも良いなと思ってもらえるものを作りたいと思うようになりましたね。

音楽で受けた、一番の衝撃体験って何ですか?

ちょっとずれているかもしれないですけど、高校の文化祭で、ラップの初ライブをしたことですかね。

僕は男子校だったんですけど、割と普通の高校生で、というかシャイな方だったので、あまり人前に出た経験がなくて。その中で、さっき話していたラップの友達とオリジナルの曲を作ってライブをしたんです。

ライブを、人生で初めて周りの人にめちゃくちゃかっこいいじゃんって言ってもらえて。自分がこんなに”かっこいい”って言ってもらえるものがあったのかと、本当に驚いたし嬉しかった。

もしかしてこれ向いているのかなとか、もっとやりたいと、自分の中で何かがビビッときた瞬間でした。

 

”音楽”で人の心を動した経験が、今のモチベーションになっているということですね。

そうですね、でも根っこでは、人に褒めてもらいたいっていう気持ちが強いのかもしれないですけど。(笑)

それが、”ラップ”だと確信して、カチっと決まったことが衝撃体験だったと言えるかもしれないです。

 

maco marets (Twitter)

1995年、福岡県生まれ。2013年の上京後 bua (ブア) 名義でMCとして活動を開始、渋谷 ~中目黒エリアを中心にイベント出演を重ねるほか、若手アーティストを中心とした多数 のイベントを自らオーガナイズ。2016年4月、現在のmaco maretsに名義を新たにし、 金沢発〈Rallye Label〉からのデビューを発表。Small Circle of Friendsの東里起をプロ デュース/トラックメイクに迎えた1stアルバム『Orang.Pendek』を6月にリリースし た。その後の作品に数量限定EP『Waterslide:2』、デジタルシングル『Pools』 『Hum!』がある。

Filming & Photograph: Junich Yano